不思議惑星キン・ザ・ザ!
映画で面白いのは予告編だと思ってる「ムッシュごうすと」です。
と言いながら元旦から書いてるのは『『不思議惑星キン・ザ・ザ!』だったり。
予告編(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14737354
誰かに「なんか面白い映画ない?」って聞かれたら今の私が答えるであろう映画は2本。
1986年旧ソ連制作のSFコメディで一説には冗談交じりに
ソ連崩壊のどさくさに紛れて作られた
とも噂される怪作。
全体として人類文明そのものをパロディにして茶化してます。
買い物に出た先で宇宙人だと名乗る男に声をかけられ、うっかりと変な機械を触ったら次の瞬間には
変な砂漠惑星に飛ばされちゃうというスピード展開。
なにやら理解不能な習慣や風習、決まりごとがあってマッチが貴重品で「クー」って叫べば「それ以外(事実上ほとんど全て)」で通じるユニークを通り越してディストピアなんだかそうでないのか分からない世界観。
この映画の価値は旧ソ連で制作されたことだと思うのです。
旧ソ連の映画だとアブラム・ローム監督の『未来への迷宮』(1935年)とか『ベッドとソファ』(1927年)なんかを思い出すんですがソ連映画って検閲が影響してるのかどっかプロパガンダっぽい映画が多いんですよね。
『不思議惑星キン・ザ・ザ!』にもそういう部分はあるんですがそんなもんを通り越す面白さがある。
30世紀ぐらいには20世紀文明を表現した歴史的資料になってるかも。